ゴールドステータスを持っているからといって、毎回同じことが起きるわけではない。
カナダを巡った旅では、ヒルトン系列に8滞在・9泊した。カルガリーからモントリオール、トロント、バーリントン、バンクーバーへ。すべてのホテルを日本にいるうちから予約していたわけではなく、現地で次の宿を前日に決めたこともあった。
ホテルを選ぶ理由も毎回同じではない。立地で選んだ滞在もあれば、その時点の旅程や価格を見ながら決めた滞在もある。モントリオール滞在はF1カナダGPの開催週末と重なった。5月22日から走行が始まる時期で、市内のホテル料金も軒並み上がっていた。その中で比較的良心的な価格だったSpark by Hiltonを選び、MidtownとBrossardに1泊ずつした。
ポイント宿泊も、出発前から組み込んでいたわけではない。カナダでの宿泊を重ねるうちにヒルトン・オナーズのポイントが貯まり、Hilton Vancouver Metrotownでは「ここはポイントを使って泊まろう」と決めた。
こうして8滞在を振り返ると、同じヒルトン系列でも、泊まった理由も予約したタイミングも違う。その中でゴールドステータスがどう機能したのか。この記事では、特典の違いが具体的に残っている4滞在を中心に見ていく。
カナダで泊まった8滞在・9泊
| ホテル | 日程 | 泊数 | 予約形態 |
|---|---|---|---|
| Hilton Garden Inn Calgary Downtown | 5/17〜5/19 | 2泊 | 有償 |
| Spark by Hilton Montreal Midtown | 5/20〜5/21 | 1泊 | 有償 |
| Spark by Hilton Montreal Brossard | 5/21〜5/22 | 1泊 | 有償 |
| Canopy by Hilton Toronto Yorkville | 5/22〜5/23 | 1泊 | 有償 |
| Hilton Garden Inn Toronto/Burlington | 5/23〜5/24 | 1泊 | 有償 |
| Hilton Toronto Airport Hotel & Suites | 5/24〜5/25 | 1泊 | 有償 |
| Hilton Vancouver Metrotown | 5/25〜5/26 | 1泊 | ポイント |
| Hampton Inn by Hilton Vancouver-Airport/Richmond | 5/26〜5/27 | 1泊 | 有償 |
8滞在のうち7滞在は有償、Hilton Vancouver Metrotownの1滞在はポイント宿泊だった。最初から8ホテルを順番に予約していたのではなく、旅を進めながら次の宿を決めた結果、この形になった。
8滞在の中で、違いが見えた4滞在
ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードの基本カード会員には、カードを保有している間、ヒルトン・オナーズのゴールドステータスが提供される。客室アップグレードは空室状況によるもので、朝食や飲食関連の特典もブランドや地域で内容が異なる。
ここでは、8滞在のうち特典の内容を具体的に記録できている4滞在を詳しく見る。残る4滞在で特典がなかったという意味ではない。同じゴールドでも、実際に受けたものがどう違ったかを確認できる4つに絞っている。
| ホテル | 客室アップグレード | 朝食・飲食関連 |
|---|---|---|
| Hilton Garden Inn Calgary Downtown | あり(King Corner Suite) | 朝食特典を利用 |
| Canopy by Hilton Toronto Yorkville | なし | CAD18の飲食クレジットを利用 |
| Hilton Garden Inn Toronto/Burlington | あり | 朝食特典を利用 |
| Hilton Toronto Airport Hotel & Suites | あり | 朝食特典を利用 |
この4滞在では3回アップグレードを受け、1回はなかった。朝食特典や飲食クレジットは客室アップグレードとは別の特典で、どちらか一方を選ぶものではない。結果として各滞在で何があったのかを、一つずつ振り返る。
Hilton Garden Inn Calgary Downtown

カナダ旅の序盤に宿泊したのが、Hilton Garden Inn Calgary Downtownだった。
チェックインすると、予約していた客室からKing Corner Suiteへのアップグレードを受けた。リビングスペースと独立したベッドルームがあり、ゆとりのある客室だった。
翌朝はホテルでエッグベネディクトを食べた。この滞在では、ゴールドステータスによる朝食特典を利用できた。移動の翌朝にホテル内で朝食を済ませ、そのまま一日を始められるのはありがたかった。
旅の序盤でアップグレードと朝食特典の両方を体験したが、この先すべての滞在で同じことが起きたわけではなかった。
Canopy by Hilton Toronto Yorkville


カルガリーからモントリオールを経てトロントへ移動したあと、Canopy by Hilton Toronto Yorkvilleに宿泊した。
このホテルでは、客室のアップグレードはなかった。予約していた部屋のままチェックインしている。
一方、この滞在ではCAD18の飲食クレジットがあり、前夜のディナーに使った。翌朝の朝食はCAD33で、こちらは実費で支払っている。CAD18という金額はこの滞在での実例であり、ゴールド特典全体の固定額として書けるものではない。
Calgaryでは客室アップグレードと朝食特典の両方を受けた。一方、Canopyでは客室アップグレードはなかった。そのうえで、この滞在では別にCAD18の飲食クレジットを利用している。アップグレードの有無と飲食クレジットは別の話だ。
Hilton Garden Inn Toronto/Burlington

トロント滞在の途中、バーリントンへ移動して宿泊したのが、Hilton Garden Inn Toronto/Burlingtonだった。
この滞在では、ジェットバス付きの広い客室へアップグレードされた。カルガリーに続き、4滞在の中では2回目のアップグレードになる。
翌朝はホテルで朝食をとった。この滞在でも、ゴールドステータスの朝食特典を利用している。
客室の設備やこの夜の過ごし方は専用の宿泊記に詳しく残しているため、ここではアップグレードと朝食特典を受けた滞在として簡潔に振り返る。
Hilton Toronto Airport Hotel & Suites

バーリントンの翌日に宿泊したのが、Hilton Toronto Airport Hotel & Suitesだった。この日は誕生日だった。
ここでも客室のアップグレードを受けた。ただ、誕生日への配慮があったのか、ゴールドステータスと当日の空室状況によるものだったのか、その理由までは断定できない。
誕生日の滞在で、結果としてアップグレードを受けた。そこまでを事実として残しておく。理由を一つに決めてしまわないほうが、この旅の記録としては正確だと思う。
翌朝はこのホテルでも朝食をとった。この滞在でも、ゴールドステータスの朝食特典を利用している。
8滞在の旅で見えたこと
詳しく振り返った4滞在では、3回の客室アップグレード、3滞在での朝食特典、Canopyでの飲食クレジットがあった。一方で、Canopyのように客室アップグレードがなかった滞在もある。ゴールドを持っていても、毎回同じ形で特典が出るわけではなかった。
3回という数字をアップグレード率として考えるつもりはない。次の滞在で同じ結果になる保証はないからだ。自分にとってゴールドステータスは、ホテルを選ぶときの一つの基準であって、滞在の結果を約束するものではない。
8滞在を振り返って
8滞在・9泊の中には、前日に決めた宿もあれば、F1カナダGPの開催週末に差しかかる中で、価格を見ながら選んだ宿もあり、旅の途中で貯まったポイントを使った一泊もあった。ホテルの選び方は、旅程と一緒に動いていた。
ゴールドステータスは、その旅を支える条件の一つだった。アップグレードされた夜も、されなかった夜もある。それでも、日本を出る前にすべてを決めず、その場で次の宿を選びながら移動したことまで含めて、この8滞在だった。
ホテルを一つずつつないでいくことも、いつの間にかカナダを移動する旅のリズムの一部になっていたと思う。
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