スーツケースを使わない旅になっても、バッグを一つだけにしたわけではない。
都市間を移動する荷物と、街を歩くときの荷物。その二つを分けている。
Billingham CANVAS 305とBrady AVONは、その役割をそれぞれ担当している。
旅の荷物を、二つに分ける
荷物を減らすといっても、バッグを一つにまとめているわけではない。機内持ち込み手荷物1つと、身の回り品1つ。この2つを基本の構成にしている。
305とAVONに役割を分けることで、移動するとき、ホテルへ着いたあと、街を歩くとき、それぞれの場面で荷物を組み直す必要がなくなる。
Billingham CANVAS 305。都市から都市へ運ぶバッグ
Billinghamは1973年に英国で始まったブランドだ。もともとのフィッシングバッグやシューティングバッグが写真家にカメラバッグとして使われたことをきっかけに、カメラバッグとしての展開を広げていった。
CANVAS 305は、そのなかでも都市間の移動を担うメインバッグとして使っている。衣類やガジェットなど、滞在全体で必要になるものを入れる。
2025年、クアラルンプールからロンドン、プラハ、ウィーン、ベネチア、バルセロナと巡った6カ国周遊でも、305をメインバッグ、AVONを身の回り品として、この2バッグで移動した。

ホテルに着いたあとは、305は基本的に部屋へ置いて街へ出る。都市から都市へ移動する日に肩へ掛け、滞在中は次の移動まで休ませておく、という使い方が定着している。
Brady AVON。街へ出るバッグ
ホテルに305を置いたあと、街歩きに持ち出すのがBrady AVONだ。中に入れるのは、α6400、財布、モバイルバッテリーなど、その日必要な分だけ。

本格的に写真を撮り始めるとカメラを首から下げることが多く、そのぶんバッグの中には少し余裕が戻る。飲み物や買ったものを、その隙間に入れておける。
AVONは現在もBradyのラインナップに残っている。自分の旅では、305から街歩きの荷物だけを切り離す役目を担っている。
ホテルに置く荷物と、街へ持ち出す荷物
305は滞在全体を運び、AVONはその日を歩く。この役割分担が、2バッグ構成の中心にある。
ホテルに着いたあとに、大きなバッグを毎回持って観光に出る必要はない。都市間を移動するときは、305を機内持ち込み手荷物、AVONを身の回り品として持つ。この2つが、スーツケースを使わない現在の基本構成だ。
バッグの数を減らすことよりも、持ち歩く荷物を場面ごとに変えること。自分にとっての身軽さは、そこから生まれている。
長く使っているバッグには、旅の跡が残る
キャンバス地は、使い込むうちに少しずつ手に馴染む柔らかさが出てきた。真鍮の金具も、買ったばかりの頃の艶とは違う、くすんだ光り方に変わってきている。レザー部分の色合いも、使い続けるほどに少しずつ変わってきた。


新品のときの見た目とは、もう同じではない。旅を重ねた分だけ、傷や馴染みがそのまま残っている。
CANVAS 305は、もう新品では選べない
CANVAS 305は現在、廃番になっている。
この記事は、いま売られているバッグを比較して選ぶための記事ではない。現在のラインナップとは切り分けて、ここでは実際に使い続けている305とAVONの記録として残しておく。
荷物を減らすより、役割を決める
スーツケースを使わないこと自体を目的にしているわけではない。
都市を移動するときに必要な荷物と、街を歩くときに必要な荷物は違う。305とAVONを使い続けているのは、その二つを分けて持てるからだ。
ホテルに305を置き、AVONだけで街へ出る。次の都市へ向かう朝には、また二つを持つ。その切り替えが、いまの旅の形になっている。



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